皆さんこんにちは。NOMUです。
さて今回はさんざん出尽くした感がありますが、
ゲームセンター生き残りの道を考えていきたいと思います。
まずは現状の確認を
ゲーセン不況が叫ばれて久しいですが、現在原因とされている事を上げてみます。
・消費税
・ゲーム機の高騰
・メーカーによる課金システム
・家庭用との差がなくなった
・スマホゲームの台頭
・メダル単価の破壊
・少子化
・長引く不況により遊興費の減少
うん・・あげればきりがないですね。
まあ、消費税や不況、スマホゲームなどの要因は何もゲームセンターだけでなく
それはそれは様々な業界に影響が出ているんですけどね。
ゲーム機の高騰や課金なんかはゲームセンター独自の悩みといったところでしょうか。
どれ位ヤバイのか数字で見てみよう
様々な原因がありこの業界右肩下がりですが、どの程度大変な事になっているか
ちょっと資料を元に数字で見てみましょう。
まず近年で最も業界の売上高が良かったのが2006年です。
2006年AM業界売上高 7028億円
2006年といえば「戦場の絆」が発売された年ですね。その他にも三国志大戦や
WCCFなどのカードゲームが一大ブームを巻き起こした時代です。
そして手元の資料にある直近ですと2014年なんですが、2014年の売上高は
2014年AM業界売上高 4222億円
なんと全盛期から8年で売上が4割減です。そりゃニュースにもなるわ・・。
そして店舗数も約25000店から16000店まで減りました。
8年間で9000店が閉店したんですね・・。今はもっと少ないかもしれません。
うーん改めて数字で現状を確認すると、なんていうかこう
すごいリアルでヤバイですね・・。
で、この厳しい時代をどうやって生き残ろうかというお話です。
大手各社のあの手この手
メーカー系オペレーター3社(セガ・タイトー・バンナム)
そしてラウンドワンとアドアーズ。大手オペレーターといえば
この辺でしょうか? 本当はもっとあるんですが事情も中の人もよく知らないので
今回は割愛します。
さてこれら大手が生き残りの為に行った事といえばなんでしょうか?
よく聞くのは「不採算店舗の閉店」ですね。
利益の伴わない店舗をどんどん無くして、効率化を図りました。
その結果全国の店舗数が減っていたんですねー。
ただこれはあくまでも守りの戦略、ある程度立て直したら今度は攻めなければ
沈んでいくだけです。では各社どんな攻める戦略を取っているのでしょうか。
とことんチャレンジするよ!アドアーズ
私の知識が偏っているだけかもしれませんが、とにかく色んな事にチャレンジしていて
ゲームセンター運営会社というよりも「総合エンターテインメント事業」を行う企業として
生き残りを図っています。
アニメカフェやカラオケ、サバゲー、子供向け施設、自社でのマシン開発、
関係会社で景品を販売していたり、スパを運営していたりと本当に色々やってます。
また、メダルゲームの賞金付き大会を行ってみたりと話題が尽きません。
しかしゲームセンターそのものはどうするんでしょうねぇ・・。
あと色々やり過ぎてどこに向かっているのかよくわかりません。
ちなみに介護事業もやってましたがやめました。
私の古巣でもあるので個人的に頑張ってほしいです、頑張れ!超頑張れ。
あとメダルの大会やる時は仲間に入れて下さい。
生き残りのスケールが違います ラウンドワン
大型店が多く、駅から遠い場所の店舗ではシャトルバスも運行。
テレビCMもバンバン流すよ!やってやる、やってやるよ!
とにかくやることのスケールが大きいのがラウンドワンです。
生き残り策かどうかはわかりませんが、ラウンドワンにしか設置していないゲーム
で差別化を図っています。大きい釣りスピリッツとかツナガロッタとかね。
純粋なゲームセンターというよりはボーリングやカラオケ、スポッチャなどが同じ建物に
併設されているので、総合力で勝負している感じでしょうか。
SCはお任せ!コンテンツも豊富です バンダイナムコ
バンダイナムコのナムコ部分が運営している店舗です。
単独店として街中にあるというよりはSC(ショッピングセンター)の中にある
ゲームセンターですね。全国色んなところにあります。
プライズやプリクラなどSCと相性のいい分野に力を入れています。
また、ゲームメーカーでもあるのでSC向けのゲームを自社で開発して、優先的に
自店に置く事ができるのも強みですね。
少し前にメダルのハイローラーフロアを実験していましたが、やめてしまったみたいですね。
頑張ってメダルを流行らせて欲しかったなぁ。
プライズ最強 タイトー
最近のタイトーはとにかくプライズが強いイメージですね。
他にも電子マネーを全台に付けたり、秋葉原のお店では
レトロアーケードに力を入れていたりと色々頑張っています。
店舗の立地は繁華街や駅前中心で、他のオペレーターと競合する事も
多いですが、景品力と電子マネーで差別化をしているからか色んな意味で
「強い」オペレーターです。フランチャイズ制度で店舗数を増やしているのも
タイトーだけかな・・?
メーカーとしては最近発売したゲームがアレな事が多いですがオペレーターとしては
強いです。まあそれはバンナムも一緒か・・。
セーガー
・・セガです・・。あれっセガだけあんまり書くことが思いつかないよ。
えーっと池袋の店舗ではコスプレとかしてプライズ運営しています。
あとは自社開発のロケテをバンバンやってるよ!
なんなら他社メーカーのロケテもやるさぁ。
・・プライズでスタッフがタンバリンをシャンシャンやり出したのはセガ発祥?
個人的に遊びに行った店舗で「全力タンバリン+ひざまずいての接客」をされた時は
ちょっと怖かったです。(最近はあの光景見ないけどやめたのかな?)
店舗によりますがスタッフ個人を売り込もうとする気概は感じ取れます、
秋葉原の店舗とかね。
大手の戦略まとめ
ひと通り大手各社の取り組みを見てきましたが、共通しているのは
資金力がなければ出来ない戦略
という点ですね。(資金力があるから大手なんですけどね・・)
店舗の立地にしても、ゲームセンター以外の取り組みにしても
快適な環境作りにしてもとにかくお金をかけて色んな事をやっています。
タイトーの電子マネーなんて、店舗全部のゲームに取り付けたらちょっと引く位の
お金がかかりますからね・・。バイヨンではとても真似出来ません。
ラウンドワンの「専用筐体」なんてその最たる例ですよ、いくら掛かってるか想像もつきません。
とにかく、大手と言われるだけあって各社ともに戦い方が大きいです。
で、この「大きな戦い」に中小や個人経営の店舗がついていける訳もなく
小さな店舗はまだまだ閉店して行きます。
それでは小さな店舗や資金力のない店舗は死ぬのを待つだけなのでしょうか?
いやいや、小さな店舗には「小さな戦い」があるのです。
という訳でこの話題は次回に続きます。(次回が本題だったりもする)
☆途中の数字は「アミューズメント産業界の実態調査」を参考にした数字です
Nomu
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