皆さんこんにちは。NOMUです。
さあ久しぶりに気合の入ったブログも書かないと・・という事で今回は
「ゲームセンターの売上を上げるには??」という壮大なテーマです。
まあ、あえて最初に言ってしまいますが
正解があるならこっちが聞きたいわ
はい。正解なんてありません。
そもそも店舗の状況によってやることも変わってくるしね。
なのでこのブログで書いてある事をやれば売上が上がるとかそういう事ではなく
「いろんなお店でこんな工夫をしてるよね」 といった事をバイヨンの例も交えて
書いていこうかなと・・まあそんな感じで読んで頂ければ幸いです。
基本編
まずはゲームセンターとして「ちゃんとやってないとヤバイ仕事」からです。
売上をあげるとかそんな話しの前に最低限これはやろうねというものです。
掃除
お掃除です。ゲームセンターに限らずどんな職種でもリアル店舗では基本ですね。
ただ掃除も意外に奥が深い・・・。バイヨンみたいに広い店舗だと特に大変です。
ゲームセンターの場合は床とかの設備そのもの施設そのものの掃除もありますが
マシン達も綺麗にしないといけませんからね。・・・結構大変な仕事です。
そして掃除だけはどんなに工夫をしようとも「人」がやらないといけない。
掃除をする人のレベルによって仕上がりも変わりますので、一定のレベルに保つ為には
人の教育も必要。手間も時間も掛かりますが絶対やらないといけない事の代表格ですので
ここを適当にやっている店舗はまず掃除をしましょう。店舗のスタッフ全員で、同じ意識で。
それだけでチームワークが生まれたり、スタッフ同士の雰囲気も良くなったりしますよ。
メンテナンス
ゲーム機は日々劣化していきます。稼動すればするほど壊れていくと言ってもよい位。
なので日々のメンテナンスは大事なのですが・・・これが・・・
終わりのない作業です。
完全にダメになる前に先回りして予防的にメンテナンスをしていくのが理想ですが
ゲームセンターの機械って本当によく壊れます(バイヨンだけなのか?)
どうしても壊れたマシンを直す作業になってしまいます。
・・・壊れたマシンをそのまま放置の店舗は頑張りましょう。
パーツを発注しなくちゃ!とか。パーツが高すぎて今月はちょっとムリかも・・とか!
一口にマシンを直す、メンテするといっても時間もコストも掛かります。
簡単なことではないというのは痛いほどわかりますが、マシンを止めておいてよい事は
何一つありませんので頑張りましょう。
また「メンテナンスを頑張っている店舗」という口コミだけで集客だったり売上が良くなる事は
いくらでもありますので「他店と同じラインナップなのに数字が悪い」なんて時は
メンテナンスを見直してみましょう。
あと大事な事ですがメンテナンスがいい・悪いという判断は
プレイヤーがするものです
自分達は大丈夫と思っていてもプレイヤーがダメだと判断したら
メンテナンスが出来ていないという事になります。
まあこの辺はデリケートな問題で、店舗もプレイヤーも色々あると思いますが
全ての事は基本プレイヤー目線で考えないといけないという事ですね。
接客
はるか昔は装置産業(ゲーム機を置いておけば儲かる)と言われていたゲームセンター業界。
今は業界の人間でも装置産業ではなくサービス業という意識で運営をしているお店が
ほとんどだと思います。小さいカウンターでジャンプ読んでいる店員さんがトラブル時だけ
ダルそうに対応するような町の小さなゲーセンっていうのも赴きがあって私は好きでしたが・・・
もうそんなお店は生き残っていないだろうな・・・。
とにかく今の時代、接客もゲームセンターの運営において重要なお仕事です。
ここで取り上げている接客は高度なものではなく「やってないとヤバイ」レベルの話しなので
エラー対応が出来る。トラブルがあった際に対応出来る。挨拶ができる。
お客様に何かを聞かれた時にちゃんと答えられる(もしくはわかる人に引き継げる)
最低限この位の事が「お客様に良い印象を与えながら実行できる」事が求められます。
この「良い印象を与えながら実行する」というのが接客の難しいところですが、
笑顔と元気のよい挨拶がベースとして身についていれば作業自体の精度が多少低くても
なんとかなると思います。
つまり「接客」というぼんやりした言葉で「いい接客をしろ!」と幹部が何か言っても
無駄で、笑顔で元気のいい挨拶が出来ているかが大事なポイントです。
ビデオゲーム
では基本の清掃、メンテナンス、接客をまとめたところでより具体的に
ジャンルごとに見ていきます。まずはビデオゲームから。
ビデオゲームと一口に言っても色々あります。
大型体感機、カードゲーム、昔ながらのビデオ筐体・・ジャンルまで細分化すれば
キリがありませんのでジャンルをあまり気にせず共通する項目での売上UPの方法を
考えて行きたいと思います。
マシンラインナップ
先ほどゲームセンターは装置産業ではなくサービス業と書いておいてアレですが
ゲームセンターである以上マシンのラインナップはやはり重要で避けては通れない話題です。
特にビデオゲームはラインナップ次第の部分もあるので
「どのゲームを買うか」
「どのゲームを買わないか」
この判断がなによりも重要だったりします。
ただ、この問題はゲームセンターを運営するうえでは
永遠の課題です。
絶対当ると思ったゲームがまったく人気がなかったり、その逆もあったり・・・。
最近のゲーム機は高価なので外した時のダメージは計り知れません・・・。
で、売上を上げるためにどんなマシンラインナップ(マシン選定)にするかという事ですが
2つの考え方が出来ます。
・自店の客層に合ったゲーム機を導入する
・新しい客層を開拓する為にゲーム機を導入する
どちらの考え方でゲーム機を導入するにしても自店の客層を把握しない事には始まりません。
うちはレトロゲーム専門だ!とか、そもそもSC店です!とかわかりやすい店舗の色があれば
迷いませんがバイヨンのようにビデオゲームはひと通り置いてあるという店舗は本当に苦労します。
全部のゲーム機を買うわけにも行きませんからね・・・
バイヨンの場合は「自店の客層に合ったゲーム機を導入する」
という考え方でゲーム機を導入する事が多いかな?
なぜならその方が割りと手堅いからです。
「新しい客層を開拓する為にゲーム機を導入する」ってのはある意味ギャンブルです。
本当に確信を持ってこれならイケル!っていうゲーム機なら別ですが
そんなゲーム機はそうそうないのでどうしてもためらってしまいます。
最近でいえば「ラブライブ」なんかは怖くて手が出せませんでしたね。
価格設定
以前に比べれば多少落ち着いた感のある価格競争ですが、やはりまだまだ根深い問題で
他店より高い価格設定で強気の営業というのはなかなか出来ないものです。
そもそもデフォルトの価格設定で全ての店舗が営業すればいい話しですが、まあそんな簡単に
いきません。当たり前ですが。
結局は近隣の店舗となんとなく足並みを揃えて営業する事になるのですが問題は
近隣にどう考えても採算無視の価格設定で営業する店舗が存在する場合。
とことん付き合うか無視するかの二択しかないのですが・・まあ悩ましいです。
ただとことん付き合って採算割れする位なら無視した方が賢明かなとも思います。
また、そういう店舗はえてして環境が悪かったりメンテに問題があったりするので
価格じゃない部分で勝負するのも手です。
店舗大会
ここからは営業努力でなんとかする部分です。
マシンラインナップとか価格設定はどうにもならない部分も多々あるので
店舗独自の取り組みで売上を上げる可能性がある施策といえば
ビデオゲームに関してはなんだかんだいって店舗大会なのかなと思います。
店舗大会といってもただ人を集めて大会をするだけでなく、最近は生配信や
映像として記録しておいてユーチューブなどにアップするなど各店舗色々と工夫をしています。
実際は店舗大会そのもので売上が上がる訳ではなく、大会前後で普段よりプレイが入るので
売上が上がるんですけどね。そしてその効果を最大限高めるために集客をして大会を
盛り上げる訳です。
ただ最初から上手くいくわけではないので何回か定例で開催し
「あそこの店の大会はおもしろいぞ」とプレイヤーに認知してもらう事が大切です。
そして大会で使用するゲームやジャンルをその店舗のウリとして認識してもらえば
「○○を遊ぶならあそこのゲーセンだ」 という風に他店との差別化に繋がり
最終的には聖地化していきます。そこまで行ければ大成功となりますが
簡単なことではありません。
たかが店舗大会、されど店舗大会・・・各店の腕の見せ所ですね。
・・・こういう健全な営業努力で切磋琢磨する分にはいいんですけどねー
不毛な低価格競争とかは本当にもう勘弁して欲しい・・・。
コミュニティー作り
最後になりますがビデオゲームの売上を上げる一番確実で一番難しい施策が
「お客様同士のコミュニティー作り」だと思います。
店舗大会なんかも半分はこのコミュニティーを作るきっかけ作りのために行うと
言ってもいい位です。
ゲームセンターでのコミュニティーってサークルなんかよりももっと緩い集まりですが、
誰々さんがあの店で遊んでいるから自分も行こうとか、あの店にいけば誰かいるだろう
といった理由で非常に安定的な集客効果が見込めます。
お店側が何も働きかけなくてもこのようなコミュニティーが発生する場合もありますが
やはり店舗大会や交流会などお店主催のイベントを行った方がコミュニティーが発生する
確率は高くなりますね。
イベントなどを行わなくても普段の声掛けや意図的にコミュニティーを作る接客が出来れば
それだけでよかったりします。まあ、それを狙って出来る接客って相当レベル高いですけどね。
まとめ
今回は基本編とビデオゲームについて書きました。
皆さんお気づきでしょうか?今回の記事の中で「マシンラインナップ」と「価格設定」
以外の項目は全て人の力が必要だという事に。
メダル関係の記事では毎回「人の力が必要」と書いていますが、メダル以外の基本業務や
ビデオゲームでも結局売上を上げようと思ったら人の力が必要です。
ただし大手は別です。
流行のコンテンツとのコラボ企画や自社ロケだけの先行稼動、自社ロケ専用機械、
メディア戦略・・などなど大手ならではのやり方がありますので必ずしも人の力が必要とは
言い切れません。
最近は同じゲームセンターという職種でも大手と中小はまったく別の商売だと感じるように
なりました。どちらが正しいとかはないですが、大手以外のゲームセンターは
人の力を最大限活用した大手がやらない戦い方でしか売上は上がっていかないと思います。
という訳で前編はここまで。
次回後編ではメダルゲームと店舗の集客というテーマで書いてみようと思います。
プライズは・・・まあそのうち・・。では、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。
Nomu
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