【どうしてこうなった】戦場の絆Ⅱサービス終了!

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皆さんこんにちは。NOMUです。

いつも月曜日に更新している当ブログですが

今回は1日ずらして火曜日に更新しています。

あえて1日ずらしました。なぜか?

2023年12月5日。つまり本日。

ついにあのゲームのサービス終了が発表されるからです。

そう・・・

機動戦士ガンダム戦場の絆Ⅱ

オンラインサービス終了!

やってるなバンナムという気持ちと、

まあそうだよねという気持ちが両方あり複雑な心境ですが

なぜそうなってしまったのか?そしてオンラインサービス終了後は

どうなるのか?そのあたりを書いておこうと思います。

ちなみに全て私個人の感想です(重要)

 

稼働期間

色々書く前に稼働期間を確認しましょう。

店舗での稼働開始は2021年7月21日。

オンラインサービス終了は2024年3月28日AM2時。

なんとあれだけ期待されていたビッグタイトルであったにも

関わらず3年持たずに終了です!

お金があるオペレーターには関係ないかもしれませんが

高額な機械を買う時はリース会社を使う事も多いこの業界。

簡単に言えば一括支払いが厳しいので分割で支払うよという事。

分割払いの期間は任意ですが3年で分割払いがメジャーです。

3年持たずに終了という事はリース会社を使って分割払いに

している場合

機械は終了しているのに支払いだけ残っている状態

最悪です。考えられる中で最悪の結末です。

まあ今回の場合、そんな最悪な状況になっているオペレーターは

極めて少数だと思います。ゼロではないと思うけど。

流石にバンナムにも最後の良心が残っていたようで

なるべく現場からの反感が出ない布石は打ってあったんですよ。

それは最後の方に書きます。

 

サービス終了後はどうなる?

オンラインサービス終了後の3月28日以降はどうなるのか?

メーカーによってはオンラインサービス終了以降は

ただの産廃になってしまい稼働できないとか

「オフラインキットを別途購入で稼働可能」

という人の心がない施策を打つ場合もありますが

今回はそのままオフラインで稼働できます。

じゃあオフラインで何ができるかというと

・シングルプレイ

・店内対戦(最大4vs4)

以上!

ネットに繋がってないので、電子マネーも使えませんし

バナパスも使えないし、もちろん店舗間対戦もできません。

詳しくはサービス終了近辺で追加の案内があるみたいですが

現状でわかっているのはこんなところです。

まあ、間違いなく継続稼働させる店舗はないでしょうね。

売上より電気代の方が高いのは明白です。

可能性として、逆張りで安く筐体を集めて

『全国で唯一4vs4の店内対戦ができる店舗です!』

みたいな売り方をする店舗が現れれば筐体は生き残るかもしれません。

そんなスペースがあったらプライズ機を置くわ!

という店舗しかないと思いますが、まあ可能性の話なんで・・・

 

コンバージョンで別ゲーに?

ならないんだなぁ・・・

筐体が特殊過ぎるのであれをまったく別のゲームに

する労力を考えたらまずやらないでしょうね。

今のところそんな話は聞こえてきません。

まあダメだったゲームを別ゲーに転生させて

成功した事がないし

ソウル〇リバース→クロ〇ノレガリア

とか

スクールオブなんとか→フィギアなんとかエース

とか、傷口を広げただけで誰も幸せになってないし。

絆Ⅱの筐体をコンバージョンする位ならこのまま

静かに看取ってあげた方が幸せです。お互いに。

とはいえただ産廃にするのももったいない。

だけど安心して欲しい。

1サテに3枚もモニターがついているからお得!

他に使えるとは思えないけどモニター位は有効活用します。

僕たちはリース会社を使ってモニターをたくさん買ったんだ。

そう思えばツラくないさ。きっとそうだ。そうだって言ってよ!

 

なんでこうなってしまったのか

ここからはなぜこんな短期間でサービス終了になってしまったのかを

考えようと思います。考えるというか既に答えは出ている気もしますが

まずは稼働当初にさんざん言われていたこれらの要素。

・バグだらけでまともに遊べない

・課金しないと強くなれない

・格差マッチング

・前作と操作性が違い過ぎる

・ポッドじゃなくなった

・マッチングしない

どれも評価を下げるには十分な要素ですが

その後のアップデートで改善したものもあります

(しなかったものもあります)

その他細かなゲーム性やシステムなどは深くゲームに触れていないと

解説ができない部分なので譲るとして・・・

私が思うヒットしなかった最大の要因は

筐体が閉鎖的なポッドから開放的な三面モニターになった

なんだかんだでこの部分が大きかったのかなと。

戦場の絆の醍醐味は実際にMSに搭乗している感だと思うんです。

没入感というのでしょうか?やはりここが肝であって

このゲームのアイデンティティだったと思います。

閉鎖空間だからこそボイスチャットも気兼ねなく使えたし

特別な体験ができたと思うのですが、そこを捨ててしまった。

こればっかりはアップデートしてもどうにもならない

根源的な問題です。これを改善するには筐体を改造するか

新しい筐体にするしかない。つまりどうにもならない。

そしてボイスチャットで連携を取りながら遊ぶという部分も

同時に捨ててしまった。捨てたつもりはないのでしょうが

結果的にはそうなってしまった。

購入段階ではマイクが付属しておらず、店舗による後付けで

対応するしかありませんでした。

後にヘッドセットが無償で店舗に配布されたりしたのですが

世はコロナまっただなか

プレイごとにマイクの消毒なんてオペレーションが

できる訳もありませんし、消毒していますと言っても

他人が使ったマイクを使うという選択肢はなかったはずです。

実際に支給されたヘッドセットを使っていた店舗も

見た事がありません。

少しだけ擁護しますが、そもそもリリースが2021年7月

コロナど真ん中で稼働を開始したゲームな訳です。

開発時期から考えてポッドを捨てた事とコロナの影響が

関係しているかは怪しいですが、それでもあの時期に

わざわざ密閉空間を提供する訳にはいかなかったと思います。

ましてや誰が使ったかもわからないマイクを常設して使い回すなんて

メーカーにもオペレーターにも出来る訳がなかったのです。

そう考えると色々な不運が重なってしまった可哀そうな

ゲームと言えなくもない。大きなメーカーですから開発だって

今までのように全員出社して・・という訳にもいかなかったでしょう。

リモートを駆使してなんとかリリースに間に合わせ開発をした。

結果フリーズ多発でまともに動かなかったとしても

誰がそれを責める事ができるのでしょうか?

みんなが苦しかったあの時期です。そうは思いませんか?

 

私はそうは思いません

いや、バグだらけって事はわかっていたんだから

ちゃんとまともに遊べるようにしてから稼働してくれよ。

半年位なら全然待つよ!焦って稼働させて悪評がつくより

その方がよほどマシだわ。だいたい稼働当初はしょっちゅう

フリーズしてどんだけ対応に時間を取られたと思っているのか。

初動でケチがついたら復活できないとなぜ歴史に学ばないのか。

いい加減に稼働させながら修正すればいいやという考えはやめて欲しい。

ソシャゲじゃないんだから

アーケードは1プレイごとにプレイヤーがお金を支払っているんですよ。

基本無料のネットゲーとは違うんですよ。

忘れちゃったのかな?

そしてソシャゲといえば課金の問題がついて回りますが

・課金しないと強くなれない

つまりは課金圧が強いというのもコケた原因だと思います。

そりゃ店舗としてはみんなが課金してくれて売上げが上がれば

助かりますよ。・・・課金してくれればね。

だけどプレイヤーもバカじゃないので

いつサービスが終了するかわからないゲームに重課金はしないんです。

そして戦場の絆Ⅱはまさに「いつサ終するかわからない不安しかない状態」

だったわけです。稼働2ヶ月でもうその状態でした。

そもそも「課金したら強い」の反対は「課金しないと勝てない」

ですからね。繰り返しますが

ソシャゲじゃないんだから

ガチャの要素を入れるにしても、もう少し上手くやるべきでしたね。

あまりにも露骨過ぎたんだ・・・

その割には稼働が悪い事が表面化すると急にキャンペーンで

強いMSを配ったりして。バランスがおかしいんよ・・・

じゃあ今まで課金した人はどうなるの?

開発も運営もリリース時期も、何もかもがかみ合わなかった

そんな悲しいゲームでしたね(過去形)

 

我々の反省

メーカーばかり責めてもアレなんでオペレーターの事も。

どんなゲームでもそうですが、オペレーターには買わないという

選択肢が常にある訳です。自分の目で見つつ、過去の経験と

市場の動向からヒットするかを予測し、営業トークを信じずに

買うか買わないかを決める。それもオペレーターの大事な仕事です。

つまり嫌なら買わなければいい。そういう自由はある訳です。

しかし戦場の絆Ⅱに関しては前作のイメージを幻想を追いかけてしまい

正確な判断ができなかった。そんなオペレーターも多かったのでは

ないでしょうか?

かくいう私もそんな中の1人です。

ここで私が購入前に提出する稟議書(社内で偉い人の許可を取る書類)

の一文を振り返ってみましょう。

『夏商戦で勝負できるビデオゲームの新商品が他になく、

購入しなければお客様を奪われる可能性が高い為購入を希望します』

『戦場の絆Ⅰは月間で〇円の売上げがあり、Ⅱはそれ以上の稼働が期待できます

過去に戻れる能力があったらこの時の私を全力で止めたい・・・

わかっていたさ!ポッドじゃない時点でかなり不安だったし!

でもこの時は他に選択肢がなかったんだ!

全国の購買担当が同じ事を言っている気もしますが、こうやって

なんとなく怪しいなーという機械でも怖いから買ってしまうのは

まぎれもなく我々オペレーターの罪です。

なんだかんだでネームバリューがある機械は買ってしまうから

メーカーも反省しないんだ・・・

WCCFだってそうだったじゃないか・・・

我々もしっかり反省して同じ悲劇を繰り返さないようにしましょう。

そうするとどこも何も買わなくなる気がしないでもないけど

それはまた別のお話・・・

 

最後に

最初に「なるべく現場からの反感が出ない布石」を打っていた

と書きましたが、近いうちにサ終するって事は1年位前から

なんとなくわかっていたんですよ。オペレーターはね。

もちろんメーカーはそんな事絶対に言いませんが色々あって

(詳しくは書けない)本当に色々とあって(だから書けないって)

なんとなく2024年の3月頃にはサ終するんだろうなぁって

思っていた訳です。だからオペレーター的には1年前に

「もう終わったゲーム」として薄っすら認識していたんですよ。

なので今回の発表を受けても「まあ、でしょうね」位の感想しか

出て来ません。これがなんの布石も打たずにいきなりサ終だったら

流石にとんでもない事になっていたと思います。

あれだけ期待させといて3年持たずに終わった訳ですから。

何て言うか本当にね・・・

ガンダムコンテンツは当たりハズレがでかすぎるなと。

別の業界の話ですが某ガンダムシードもかなりやらかした

みたいですし。ファンが多いコンテンツなのになぜこう

上手い事いかないのか?いや、上手い事行く時はいくのよ。

ただコケた時のインパクトが大きすぎる。

そういう意味じゃ巨大コンテンツを扱うメーカーの

苦労みたいなものも少し理解できたりして、我々のような

オペレーターがこうやって好き勝手に批評するのはちょっと

フェアじゃないという思いもあります。

だがしかし

だがしかし

〇百万円もする機械が2年半で産廃になる我々の気持ちも考えてみて欲しい

ああ、今回好き勝手に書いたけどまた怒られるのかなぁ、嫌だなぁ・・・

もう過激な業界ネタを書く時はnotoで課金しないと読めないように

しようかなぁ・・・そうするともう止まれない気もするけど。

なんでこんなに身を削ってブログを書いているのか・・・

このブログが削除されたら、まあそういう事だと思って下さい。

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Nomu

Nomu

数少ないバイヨンオープニングメンバーの1人。もう10年以上バイヨンに関わってます。メダルゲームを専門とし、シングルマシンをこよなく愛する。好きなゲームは52JP・HMなど。