メダルゲームは終わったのか?②

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皆さんこんにちは!Nomuです。

今回も前回から引き続き、メダルゲームの今を考えるシリーズです。

前回は主に価格面でのお話でした

【 前回の記事はこちら→メダルゲームは終わったのか?① 】

今回は別の視点で考えてみます。テーマは「情報発信」

メダルゲームは仲間はずれ??

今は色んなメディアが溢れています。TVはもちろん、動画サイトや

SNS、ニュースサイト などなど、細かくあげればきりがありません。

そんな中、もちろんゲームがメディアに取り上げられる事も多々あります。

 

TVの世界でいえば一番有名なのは「ゲームセンターCX」でしょうか?

ほとんどの方がすでにご存知だと思うので細かい説明は省きますが

この番組、基本的にファミコンに代表される「懐かしの家庭用ゲーム」を取り上げた

番組です。たまに温泉街のゲームコーナーや駄菓子屋さんに行ったりしていますが

主役は家庭用ゲームで、ゲームセンターの、ましてやメダルゲームは脇役ですらありません。

 

TVといえばもう1つ「マツコの知らない世界」でもゲームが取り上げられた事があります。

過去に2回ゲームセンターのゲームが取り上げられた事がありますが、

1回目は「プライズ」、2回目は「体感ゲーム」 (というか音ゲー)

ここでもメダルゲームは仲間はずれです。 内容そのものもTV用の演出に無理があって

決して現場のリアルを伝えている訳ではありません。

(放送見た方はわかるかもしれませんが、ゲームセンターで奇声を上げて音ゲーを

遊ぶ人はいません)

 

ではネットの世界はどうか?

大小様々なゲーム関係の情報サイトがありますが、基本的には最新の

家庭用ゲームかアーケードゲームの紹介や攻略であって

メダルゲームなど間違っても記事になりません。

 

また、世の中にはゲーム関係の記事を専門に扱うライターさんもいます

たとえばこの方 「Takuya Kudo」さん。

「博物館化していくゲームセンター」という記事を少し前に連載していましたが

メダルゲームの事にはもちろんノータッチです。

 

そして、「マツコの知らない世界」で体感ゲームを紹介していたゲーセン女子こと

「おくむらなつこ」さん。この方はゲーセン女子というユニットで日々ゲームセンター文化の

啓蒙活動をされていて、初代WCCFガールという肩書きまでお持ちですが

メダルゲームの事は啓蒙してくれません。

 

とどめに、最近はゲームの展示企画が各所で行われています。

最近終了した「GAME ON」などは実際に行ってみた方も多いのではないでしょうか?

ええ、もちろんこのような企画でもシグマのボーナススピンが展示される事はありません。

基本ノータッチです。

なぜここまで無視されるのか?

色々と事例をあげましたが別にグチや文句を言っている訳ではなく、これが現実です。

メディアに取り上げられるという事は「取り上げた見返り」をメディア側は当然求めます。

見返りはメディアによって違いますが、例えば視聴率だったり、ページビューだったり

動画の閲覧数だったりします。企画展示であれば「チケット収入」というわかりやすい

指標がありますね。

そしてこれら共通の指針は「世間の注目度」です。注目度が高ければ当然スポンサーが

つきます。スポンサーがつけば広告収入が得られます。

もちろん、記事にしてもらう側、TVに取り上げてもらう側が直接お金を支払って

メディアに宣伝をしてもらう場合もあります。

 

まとめると

・メディアはメダルゲームを取り上げても世間の注目は得られないと判断している

・そもそもメディア側もメダルゲームの事をよく知らない可能性がある

・お金を払ってまでメディアに取り上げてもらう旨みはないと判断しているから大手も動かない

 

それだけメダルゲームというジャンルは世の中の遊びでニッチな分野という事です。

まあ、そんな事はわかっているんですがこのままでいい訳ではありません。

何か1アクションで一気にメダルゲームの認知度を上げることなど不可能ですから

ニッチとわかっていても世の中に対する啓蒙活動は継続して行っていかなければ

このまま衰退していくだけです。

どこも相手にしてくれないなら自分達で情報発信する

本当はこの啓蒙活動(プロモーション活動と言ってもいいです)って最早単独の店舗や

どこかの大手一社がやればいい問題ではなくて、業界をあげて行うべき活動のはずなのですが

そこは我らがゲームセンター業界!

全然足並みが揃いません!

各社それぞれ得意とする分野も違えば、店舗運営の仕方もまるっきり違うので

そりゃ足並みなんて揃う訳ないんですが、メダルゲームの状況が悪くても各社困らないんですか

ね?(困らないところもあるでしょうけど・・)

 

それでもまあユーチューブとかで頑張って情報発信している企業もあります。

最近だとラウンドワンが「メダルゲーム全力宣言」って動画をあげてましたが・・・

一応・・見ますか?

こちら→「メダルゲーム全力宣言」

 

正直なところちょっと違うんじゃないかと思うんですよ。

自分でも動画作成しているのでコストがかかっている事もわかりますし

苦労もわかるんですがちょっと違うと思うんですよ。

まあ、それ以上のコメントは避けますが動画の評価も酷いことになってるし

・・ちょっとかわいそう。

 

あとは別の企業でアドアーズもシングルマシンの紹介動画を作ってましたね。

大会連動企画だったと思いますが・・

あれもちょっと違うと思うんですよ。

初回は女性が騒いでいるだけだし、反省したのか2回目か3回目からは

なぜかマスクを被ったスーツ姿の人(社員?)が機械的に解説してるし

上マスクで下スーツって!

そして狙ってやっているのか天然なのかもわからないのが痛い・・。

 

どっちもBAYONなんかより全然大きな企業で業界でも大手なのに

突っ込み待ちなのか?と思う有様・・。どうしてこうなった。

 

それでも何もアクションをしないより100万倍素晴らしいと思う訳ですよ。

他の大手もプロモーション活動をやってほしいなと思いますし、

なんならやはり企業の壁を超えて継続的な活動をした方がいいと思うんです。

今一番守らなければいけないゲーム文化って

メダルゲームなんじゃないですか?

 

という訳でどこまでも喧嘩を売るこのシリーズ、次回はAOUの意義について

とかにしようかな・・。(メンタルが持たなかったら楽な話題にします・・)

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Nomu

Nomu

数少ないバイヨンオープニングメンバーの1人。もう10年以上バイヨンに関わってます。メダルゲームを専門とし、シングルマシンをこよなく愛する。好きなゲームは52JP・HMなど。