VR施設は根付くのか?

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皆さんこんにちは。NOMUです。

先日業界内のちょっとした会合がありまして

『メダルゲームだけ媒体名がジャンル名になってるよね』という話しが出ました。

確かに『格闘ゲーム』は対戦格闘ゲームのことですし、『プライズ』は

UFOキャッチャーなどの景品を獲得するゲームジャンルの呼び名です。

メダルゲームって言ってもプッシャーやら競馬やら色々ありますもんね・・

その理論でいったら『100円ゲーム』というジャンル名になるはず・・

特に気にしていませんでしたが『そういえばそうだな』というお話でした。

それはさておき、今回は『VR施設』について考えてみたいと思います。

今やゲームセンターに限らず、様々な商業施設の集客アイテムとして

活用されているVR機器ですが、従来のゲームセンターとVRは共存して

いけるのでしょうか?

毎度の事ですが別に私はVRの専門化でもなんでもないので

既存施設を紹介しながら、この業界の行く末をぼんやり考えてみたいと思います。

まずはVR施設を紹介!

多分全国には色々な場所にVR機器や施設があると思いますが

全部は紹介しきれないので、今回は東京と埼玉で割りとメジャーな施設の紹介をします。

ちなみに『VRとは何ぞや』という部分から記事を書くと大変な長さになりそうなので

とりあえずある程度VRのイメージは皆さん持っているという前提です。

VR Center レイクタウン店

公式WEB→VR Center レイクタウン店

まずは我らが埼玉県の誇るVR施設『VR Center レイクタウン店』から!

(アクセス等は公式WEBを参照下さいね。)

特徴としては『商業施設内で気軽にVR体験が出来る』という点でしょうか?

現在こちらの施設で体験できるアクティビティは15個。通常これくらいのアクティビティ数を

常設する施設だと入場料がかかるのが普通ですが、なんと入場料金はなく、

入り口で体験したいアクティビティのチケットを券売機で購入するという方式です。

また、事前予約をしないで当日フラっと行って(すいていれば)

好きなアクティビティを1個だけ体験して他に行くという事も可能な気軽さです。

アクティビティ1個あたりの料金は概ね600円程度、モーニングチケットや父の日チケットなど

その時期に応じて通常よりもお得なチケットも販売している模様です。

まさに『ゲームセンター』ならぬ『VRセンター』といった感じの施設ですね。

セガやカプコンなどの大手メーカー兼オペレーターではない企業が

運営をしているというのもオープン当事衝撃的でした。

SEGA VR AREA AKIHABARA

こちらは最近オープンしたばかりです。

公式WEB→SEGA VR AREA AKIHABARA

単独施設ではなくセガ秋葉原の既存店舗内を改装して

1フロアをVR施設にしたみたいですね。

アクティビティは1つだけ!ただこの1つが超大掛かりで他では体験できないものです。

体験できるのは、なんと実際に歩きながらストーリーを進めるアドベンチャーガンシューティング

『MORTAL BLiTZ』というゲーム。1人用のゲームですが実際歩くフィールドは3人まで同時に

プレイ可能とのこと。

3人がゴーグル付けて歩いているのになんでぶつかったりしないんだろう?

という素朴な疑問がありましたがイカした技術によりその辺は全然大丈夫みたいです。

(なんだこのざっくりした解説・・)

VRの機械をつけて実際に歩いてガンシューティングってなんだか『未来!』って感じですよね。

体験時間は8分~20分程度(人によるらしいです)で、お値段1500円。

これを高いと感じるか安いと感じるか・・・。

他の施設でのアクティビティが体験時間5分程度で概ね500円~1000円と考えれば

妥当な金額なのか? このあたりの基準がまだなんともいえないですよねー。

吉祥寺プラサカプコン

こちらはゲームセンターの一角にVR機が設置してあるというタイプのもので、専用施設とか

専用フロアを作ったとかそういう類のものではありません。

普通にゲームセンターに遊びに行き、遊ぶ選択肢の中にVRがあるというイメージ。

一番お手軽にVRを体験出来るのではないでしょうか?

私も実際に何回か足を運びましたが、アクティビティはちょいちょい入れ替わっているみたいですね。

残念な事に行く時間が悪く実際にアクティビティを体験しているお客様を見たことはありません。

店舗自体は10時オープンですがVRが体験できるのは13時からとか、

体験できる時間が限られているみたいですね。

公式WEB→吉祥寺プラサカプコン

VR PARK TOKYO

公式WEB→VR PARK TOKYO

行かないとなー・・とずっと考えてはいますがなかなか行く機会がない渋谷アドアーズ内の施設です。

渋谷店の4階をVR専用施設にしたんすね。昔なぜかエステ(黒歴史)やってた4階すね。

流石っす(態度悪い・・)

こちらの施設で体験できるアクティビティは8個。お値段は70分遊び放題、2名以上で入場の場合は

2,900円。1名で入場の場合は3300円。タイムテーブルによる入れ替え制なので狙った時間に

遊びたい場合は予約してから行こう。

入場者にはフリードリンクのサービスやメダルのクーポンもあるみたいです。

よっぽどすいていない限り70分で8個のアクティビティを全部体験するのは難しいと思うので

現実的には4個~5個位の体験になると思います。

それでも1つの体験料金が500円~1,000円と仮定すれば金額的には妥当なのかなー。

他と違って入場時にメダルなどのクーポン券が手に入るので

実質1,000円で遊べていると考えられなくもない。

そう考えれば安いのか・・?

メダルとかいらないから入場料を安くしてと言われてしまうと元も子もないですが・・。

VR ZONE SHINJUKU

公式WEB→VR ZONE SHINJUKU

バンダイナムコが運営する『VR ZONE SHINJUKU』7月に新宿にオープンです!

以前お台場でVR施設の運営をしていましたが今度は新宿かー

場所はアドアーズミラノ店跡地(の周辺一帯)にドーンとオープンだドン(!)

アクティビティの数はおよそ15個(オープン当初は体験できないアクティビティ有り)

施設規模1100坪、ショップやレストランなども施設内に併設されまさに

『日本最大級のVR施設』となります。

アクティビティもバンナムが得意とする他社が真似出来ないIPを使ったものが多数。

ドラゴンボールの世界でカメハメ波を撃とう!

エヴァに乗り込んでみよう!

ガンダムの手のひらに乗れる!

フィールドを自由に歩け!『攻殻機動隊』

などなど・・・

さらに施設外壁や内部演出にはプロジェクションマッピングが使われるなど

他の追随を許さない気合の入り方、お金の使い方をしています。

さて、気になるお値段は・・・

入場料金+アクティビティ4つ体験の「1Day4チケット」が4,400円!

入場だけは800円(子供500円・5歳以下無料)

状況により当日アクティビティチケットも販売。

入場予約制だが、退出時間は決まっていないので

時間に追われることなくVRの世界を堪能できます。

一番気軽には行けない施設かも知れませんが、VR体験の『質』はトップだと思います。

この施設の場合は『休日遊園地に行く』とかと同じ感覚で利用するのがいいのかな?

決してバンナムの回し者ではありませんが、個人的には一番おすすめしたい施設です。

お台場の施設を経験していますからね・・わかるんですよ、この本気具合が。

少なくとも値段以上の価値は間違いなくあるでしょう。

本当この夏一番のおすすめVRスポットです!

採算は果たして取れるのか?

ハイ。そういう訳で色々な施設を紹介しましたが、まず大事な事を1つ。

各施設の情報は必ず公式WEBで確認して下さい。

料金や入場の仕方、体験できるアクティビティなど色々と変わっていく

はずです。私が独自に調べた情報なので実際に施設を訪れる時は今回の

内容と変わっている部分があると思います。なので実際に行ってみようと思ったら

公式で発信される情報を確認してから遊びに行って下さいね。

さて・・以前からこのブログでも触れていますがVR施設の弱点は

「人件費が高くなる」という点です。

どの施設のどのアクティビティでも現状では必ず

アテンドする人員が1つのアクティビティにつき1人以上必要です。

15個アクティビティがあれば時間帯15人以上の人員がいなければ運営できない

という計算になります。なので1つの体験料金が500円~1,000円というのも納得出来ます。

専用施設を運営して利益を出すという事を考えれば、VR ZONE SHINJUKUのように

入場の段階である程度の金額を頂いて、施設内のショップ(レストランなど)

でもお金を落として頂くという「遊園地型運営」が現実的だという事になります。

入場無料で体験したいものだけにお金を支払うというスタイルは

敷居が低く集客しやすいメリットがある一方で

「人気のないアクティビティにかける人件費が無駄」というデメリットもありますね。

特に既存のゲームセンター内にポツンとアクティビティを設置するという場合、

この人件費問題のためなかなかのギャンブルとなります。

アクティビティの導入費用も償却しないと利益出ませんしね。

そのように考えると

・単独施設として利益をだす=VR ZONE SHINJUKU

・集客装置として機能させ、他で利益をあげる=その他の施設

と大きく二分出来ます。

まあVR ZONE SHINJUKUも期間限定実験店舗という意味合いがあると思うので

利益を出そうと考えているかはわかりませんが・・・。

なので現状はVR単体での採算を考えるというより、VRを置く事で施設全体の収益性を上げる

事が目的なような気がします。単純にVRが儲かるとは言えない状況ですね。

VR SENSEは革命を起こせるのか?

そのような状況で注目なのがコーエーテクモが開発中の「VR SENSE」です。

以前このブログでも取り上げました

JAEPO2017へ行って来ました!

・人件費が掛からない

・既存店舗で運営可能

・扱いなれたアーケード機と同じように扱える

以上のようなメリットから、普通のゲームセンターにVRを導入しようと思ったら

今のところ「VR SENSE」が最も優れています。(価格はまだわかりませんが・・)

ゲームセンターに行けば煩わしい手続きをせずに気軽にVRを体験出来るという事が

現実に起こればプリクラやプライズがはじめてゲームセンターに登場した時のような

「歴史的な革命」です。

が、実はもう1つVRを導入するにあたり重要な問題が・・・

それは『ゲーム性』の問題です。

過去の記事でも触れたように今現在のVRアクティビティはまだまだ

ジェットコースターなどのように『体験』するものです。

ゲームの3要素をLSR(ラック・スキル・ルール)と言いますが

この3つを高い次元で満たしたVRゲームというのは(家庭用は別として)

まだ見た事がありません。

むしろ家庭用のタイトルの方がゲームとしての完成度は高いように思えます。

VR以外のタイトルも同じですが、

『ゲームセンターまでわざわざ行き、遊ぶ価値のあるゲーム』

をVR SENSEが提供できるかどうか、単なるアトラクションにならないかが

この業界の未来を決めると思います。

それ位大きな転換点に今来ていると思いますが・・・ハードル上げすぎですかね・・・。

ともかく、まだまだ発展途上のVR。このまま一過性のブームで終わらない事を願います。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。また次回!

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Nomu

Nomu

数少ないバイヨンオープニングメンバーの1人。もう10年以上バイヨンに関わってます。メダルゲームを専門とし、シングルマシンをこよなく愛する。好きなゲームは52JP・HMなど。