皆さんこんにちは!NOMUです。
花粉・・すごいですね・・花粉・・。
毎年この時期は花粉との戦いでぐったりですが皆さんはいかがでしょうか?
さて今回はメダル運営についてのお話です。
最近メダル運営を頑張っている店舗がどんどん減っていますね。
本来メダルはちゃんと運営すれば利益率の高いジャンルです。
実際何年か前までは利益の柱になっていた店舗も多かったと思います。
ではなぜどこの店舗もメダルに消極的になってしまったのか??
その辺の事を考えながら進めていきたいと思います。
本来は利益率の高いジャンル
まずメダル運営のメリットといえばその原価率の低さです。
たとえばプライズであれば『景品代』というものが必要です。
無料で景品は仕入れられませんからね・・・。
1つ500円の景品をプレイヤーが1,000円で獲得した場合
売上は1,000円ですが利益は500円です。
アーケードの場合『課金』がありますね。
1プレイに対してメーカーが20円とか30円を取り分として持って行きます。
1プレイ100円、課金30円だった場合1,000円の売上に対して
利益は700円です。
ではメダルの場合はどうか?
メダル貸出機でプレイヤーが1,000円分のメダルを借りたら
利益は1,000円です。課金も景品代もありませんからね。
まあ実際にはネット接続している機械は『ネット接続料』という名目で
メーカーに毎月決まった額を支払うので原価が0円ではないですが
それでも他のジャンルに比べ非常に利益率の高いジャンルである事は間違いありません。
えっ、じゃあゲームセンターはメダル頑張ればいいじゃん・・と思いたいのですが
これがなかなかそうはいかないのですよ・・・。
メダルでは稼げなくなった?
業界の方と話しをしているとよく聞くセリフとして
「いやー、うちメダルはダメです。なんとかしたいんですけどねー」
・・・なんとかしたいなら頑張りましょうよ・・・。
という訳で利益率が高いジャンルにも関わらずどこのオペレーターもメダルに消極的です。
理由はいくつかあると思いますが避けて通れない話題としては
メダルの安売りです。
この話題に関しては以前もブログで色々と書いているのでそちらを参照下さい。
最近では1,000円300枚位が主流になりつつありますが
まだ1,000円500枚の店舗もあったり、色々です。
今回は単価の話しは置いておいて別の要因を探りましょう。
プレイヤーの減少
どんな商売でも売上は『客単価×客数』ですからメダル単価が下がった分
客数を上げなければ売上は下がります。
単価を下げたことによって一時的に客数が増えたみたいですが
本当に一時的な現象で長くは続きませんでした。結果客数が変わらず(むしろ減少?)
単価だけが下がった状態が「当たり前」の状態になってしまいました。
なぜ単価を下げたのにプレイヤーが増えずに横ばい、または減少してしまったのでしょう?
【ライトプレイヤーにメダルの面白さを伝えられなかった】
たとえばこんな見方ができますね。
『面白さを伝えられなかった』というのは店舗スタッフが積極的にお声掛けをし
ルールやコツなどを伝えられなかったという面もありますし
継続して来店しメダルをプレイしてもらえるような施策を店舗が実施できなかった
という面もあります。
これらは『正しい努力が出来なかった』もしくは『やってたけど効果がなかった』という
類のものなのでまだ仕方ないな・・と思えますが
『単価を下げた分ペイアウトも下げてバランスを取る』
これは絶対にやってはいけないんですよね・・・。
これを当時やった店舗がどの程度あるのかわかりませんが、プレイヤーが減少した
理由の1つはこれです。面白くないものにお金は払いません。
この時期にメダルを引退してしまったベテランプレイヤーもいたのではないでしょうか?
【一般層に認知してもらえなかった】
簡単にいえば宣伝が足りなかったという事です。
せっかく単価が下がって(表面上は)遊びやすくなったにも関わらず
マスメディアを使った啓蒙活動は皆無でした。
「メダルゲームの存在は知っているけど詳しくはわからない層」
「ゲームセンターへは行くけどメダルゲームはやらない層」
せめてこの2つの層にはもっとアピールしてほしかったです。
ただ本来は「メダルゲームの存在を知らない層」にマスメディアを使って
存在を認知してもらう絶好のチャンスだったはずです。
そのあたりの話しも詳しくは過去ブログを参照下さい。
世の中のブームはたいてい誰かがそうなるように仕向けたものです・・・。
新作の不足
単価が下がり、客数もさして増えなかった結果メダルが以前よりも稼がなくなります。
(それでも今よりはまだマシ)そうすると新しいメダルゲームがメーカーから発売されても
高価な機械は買わなくなります。するとメーカーも高い機械を作っても買ってくれないので
以前のようにはメダルゲームの開発をしなくなります。
結果新作メダルゲームは店舗から減っていき、更にプレイヤーは減少していきます。
負の連鎖は続くよ
さて、そんなこんなで単価を下げたにも関わらず色々な要因でメダルは以前ほど店舗で
活躍をしなくなってきました。
そんな中 「プライズがいい。今はプライズに力を入れた店舗が勝つ」
という都市伝説のような話があちこちから聞こえてきます。
まあ実際全ての店舗ではないにしてもこの頃のプライズはすごくよかったらしいです。
ヒット景品が出ると急に売上が変わりますからねプライズは。
まあそれはいいんです。プレイズが好調だ、うん、よかった、おめでとう!
「もっとよくする為にプライズの人員を増やそう」
・・・まあこうなりますよね。
売上がいいって事は「景品がなくなるのが早い」って事ですから今までよりも
景品入れ替えをするための人員が必要になります。
じゃあその人員はどこから補充するのか?
もちろんメダルを担当していた人員を減らして、プライズに人を回します。
スタッフの減ったメダルコーナーはどうなるか?
メダルの運営は非常に手間のかかるものです。
メダルが詰まった、メダルが払い出されない、メダルを預ける、払いだす
などなどなにかと人の手が必要になります。
ここからは店舗によりますが
おしぼりを配る。灰皿を交換する。プレイヤーにルールを説明する。
プレイヤーの当りを一緒に讃える。負けたプライヤーを慰める。
などなど最終的にはプレイヤーにどうやって楽しんで頂くか、どうやってプレイヤーと
スタッフ(店舗)の関係性を築くかという事が非常に重要になってきます。
メダルの運営をちゃんとやろうと思ったらどうしても人の手が必要になります。
ただ機械を置いて、好きに遊んで下さいというスタンスで結果の出るジャンルではありません。
もうおわかりかと思いますが、今まで色々あってもなんとか踏ん張っていたメダルゲームの
最後の砦「人」が奪われてしまいます。
このことがメダルゲームの元気をなくした最大の要因なのではないかと個人的には
思っています。
で、スタッフの減ったメダルコーナーがどうなるかというと今まで出来ていたサービスに
手が回らなくなり、どんどんメダルコーナーの質は下がりスタッフとプレイヤーの関係性も
希薄になって行きます。これでは結果も出ません。
メダルにスタッフのいない事のもう1つの弊害
メダル運営において大事な事は「誰が」「どのマシンで」「どんな遊び方をしていて」
「どうなったのか」 を把握する事です。
残念ながらこれらの事は機械では出来ません。人がやるしかないのです。
もちろん店舗のメダルプレイヤー全員を把握するのは無理ですよ。
しかし常連様など主要なプレイヤーの動向は押さえておくべきですし
人が見る事でしかわからない事もメダルには多いです。
【アーケードマシン売上】
マシンA・・月間1万円 マシンB・・月間50万円
突然ですがA、Bという二つのアーケードマシンがあったとします。
Aは月間で1万円の売上、Bは月間で50万円の売上、
課金などの条件はAB一緒だとします。
どちらの方が優秀なマシンかわかりますか? はい、Bのマシンが優秀です。
当たり前ですがメダル以外のジャンルはマシンに入った現金(又は電子マネー)の
額がそのままそのマシンの評価になります。
ではメダルの場合はどうでしょうか?
メダルの場合マシンに直接現金が入る訳ではありません。では何で評価するのか?
大抵はBET枚数やH/G(ハウスゲイン=お店の取り分)で評価します。
たとえば月間データで
マシンA BET・・50000 WON・・38000 H/G・・12000 P/O76%
こんなマシンがあったら、月間で5万枚のメダルがBETされてH/Gが12000枚。
P/O76%はちょっと低いな・・とかそんな風に1台づつ見ていくわけです。
(その後P/Oが低い原因を探るわけです・・メインで負けてるのか、ダブルで負けてるのか、など)
データを見て必要だったらイベントなどをつけます。
では問題です
【メダルマシン月間データ】
マシンA BET・・50000 WON・・38000 H/G・・12000 P/O76%
マシンB BET・・1000 WON・・900 H/G・・100 P/O90%
この月、店舗の売上に貢献したマシンはAとBどちらでしょうか?
・・・・長くなってきたので答えは来週(!?)
バイヨンクルーは答えわかるよね・・?
聞くからね・・・。
Nomu
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