ゲームセンターの今と未来を考える(3)

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皆さんこんにちは。NOMUです。

なんだかんだで3日連続での更新・・

やればできるものですね。

さて前回までの記事はこちら↓

ゲームセンターの今と未来を考える(1)

ゲームセンターの今と未来を考える(2)

1点突破型の運営が現実的に生き残る術なのでは?

というところまで書きました。

では今回はそれぞれの具体例を見ていきますよ。

プライズ1点突破

現在ほとんどの店舗が結果的にこの運営に

なっている気もしますが、私のイメージでは

タイトーなんかは結構プライズに突き抜けているような

気がします。大手以外でもバイヨンと同じ埼玉県では

『世界一のゲームセンター エブリディ』

なんかが有名です。

店舗は行田と太田の二箇所。

エブリディはとにかくプライズ機の台数が半端ない

ギネス認定されていたり、地上波を含む各種メディアに

積極的に露出したり、芸能人やユーチューバーと

上手にお付き合いしたり。

店内のほぼ全てがプライズ機というまさに

1点突破型運営のお手本のような店舗です。

悔し・・お手本にするために私も今度見に行ってこようと

思っています。ここはとにかく広告宣伝が

異常に上手いというのが私のイメージですね。

炎上狙いなのか本気なのかわからない話題を発信したり・・

(どちらにせよまんまと釣られている訳ですから成功なんですが)

レトロゲーム1点突破

ミニファミコンやらミニメガドライブやら、なんだか

急にレトロゲームのブームが来ているような感じですが

アーケード業界でレトロゲーム1点突破をしている

店舗といえば、おなじみの『タイトーHey』

そして『高田馬場ミカド』が有名ですね。

どちらもWEBでの配信や大会などを上手に使って

話題性と集客を成していると思います。

まあ、ただミカドさんの場合はレトロゲームでいく!

というより、結果そうなった、そうするしかなかった

というような話も聞こえてくるので、営業努力の結果

そうなったという感じでしょうか?

どちらの店舗もたまに遊びに行きますが

いつ行ってもちゃんとプレイヤーがいて

すごいなぁと思います。

ミカドさんくらい突き抜けるとメディア側の方が

取り上げてくれるようになるので、集客効果も

どんどん加速していきます。

まあ、そうなるまでの苦労は並大抵のものではなかった

と思います。私の想像できないような苦労も沢山あったと

思うので本当に頭が下がります。

話しを戻しまして・・

この分野で1点突破するには、基板を用意するのは

当たり前ですが、それをどう使って店舗を盛り上げるか

に全てが掛かっています。

ただ古い基板を稼動させておけばいい訳ではないので

普通の平均的な店舗を運営するよりも

ものすごい労力と時間が必要になります。

関西の方にも同じように頑張っている店舗がある

と聞いていますが関東圏以外の状況はわからないので

今回は割愛。

メダル1点突破

・・・バ・・バイヨンです。

なんだろう自店のことをこういう内容のブログで

書くの凄い抵抗がある・・・。

ので・・今はもうありませんが、当時のシグマが

運営していた池袋『DEN』が該当する営業形態ですね。

メダル運営の記事は以前書きましたので

よければ参照して下さい。

メダル運営のお話(前編)

メダル運営のお話(後編)

どのジャンルよりも『人』の力が必要なジャンルなので

メダル1点突破で運営しようと思ったら

まず知識のあるスタッフが居て、なおかつ

ちゃんと教育の出来る環境を作らなければいけません。

そのうえで、メダル機を使って何が出来るか?

まあ、レトロゲームと同じですね。

『何が出来るか?どうやって楽しんで頂くか』

そこに店舗の色というか、特徴が出るのだと思います。

(自戒の意味を込めて)ただマシンを並べておけばいい

というものではないのはどのジャンルも一緒ですね。

未来の事を考える

さて、なんだか色々と書いてきましたが

そろそろまとめたいと思います。

ここまでの要点は

・VRやe-スポーツはゲームセンターの救世主にはならない

・立地や営業形態によって生き残り策は変わる

・プライズに支えられている店舗が大半

・1点突破型運営はチャンスがある一方で

気軽にチャレンジ出来るようなものではない

・ロストトレジャー面白い

・・・最後のはまあいいとして、こんな事を書いてきました。

本当はカジノとメダルゲームについても書こうかなと

思いましたが、入場料が6,000円とかいう報道を見て

げんなりしているので、またそのうち・・・。

ともかく

期待していたような神風が吹くことはなく

プライズの売上に支えられている構造は

変わる気配がないこの業界ですが、近い将来

プライズの人気がなくなったら・・またはネットクレーンに

プレイヤーが移行したら・・いったいどうなるのでしょうね?

私はやはりメダルゲームに活路を見出すしかないと

思うのですよ。いや、バイヨンの中の人だからとか関係なく。

メダルゲームって前も書きましたが

圧倒的に認知度が低いジャンル

なんですよ・・・。自虐とかじゃなくて本当にそうです。

プライズは誰でも知っているし、ビデオゲームも

レトロゲーム含めて最近は認知されてきているし

メダルゲーム・・特にシングルマシンは本当に世に知られて

いません。びっくりする位。

いや、だからこそね・・まだ新規開拓の余地があるというか

面白さに気が付いてもらえれば状況が変わる可能性が

あると思うんですよ。

もちろんバイヨンだけでどうにかできるような問題では

ないので、業界として・・せめて何社かでそのための

アクションをしていかなければいけない時期だと思います。

さらに言えば、メダルゲームを媒体とした『空間そのもの』

が『非日常』を体験できるようにならないとダメなのですが・・

これはとっても難しいです。でもやらないといけない。

という訳で3日間に渡って書いてきたこの話題も

一旦終わりたいと思います。

少しづつ、1つづつ、コツコツとやって行きましょう。

・・困ったら『たい焼き』でも売ろうかな。

ではまた来週の月曜日に!

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Nomu

Nomu

数少ないバイヨンオープニングメンバーの1人。もう10年以上バイヨンに関わってます。メダルゲームを専門とし、シングルマシンをこよなく愛する。好きなゲームは52JP・HMなど。
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